吹付ポーラスコンクリート工法

ハニカム状フレキシブル型枠(高密度ポリエチレン製)を用い、型枠内にポーラスコンクリートを吹付けるこの工法は、透水性を有する多孔質のコンクリートを形成し、すべての断面での排水を可能とするため、地下水の滞留の防止・湧き水の残留の抑制をし、施工面の遊離や崩壊の防止となります。
植栽を行う場合、植生基盤材の定着を阻害することなく、容易に緑化促進が図れます。

環境性

吹付けによる高強度ポーラスコンクリートが法面保護工と緑化工を両立します。
植生の繁茂した法面では、植物の根がポーラスコンクリートの空隙部に侵入することで互いが強固に結びつき、植生が長期的に維持されます。

施工性

使用する型枠は軽量でフレキシブルなため作業性が良く、法面の形状に合わせ柔軟に施工できます。

安全性

降雨時の法面への浸透性が優れています。
背面へ水を法面全体で排水できます。

経済性

ポーラスコンクリートの空隙率により、植物の草丈の抑制を図り、草刈り等の維持管理費を削減することが期待できます。

用途

  • 道路・河川・宅地造成に伴い造成された法面
  • ダム・溜め池の湛水斜面
  • 各種施設に面する急傾斜地面
  • 崩壊の恐れのある急傾斜地 等

型枠使用のメリット

1.伸縮目地の代用
2.曲げ強度の保管
3.建造物の一体化
4.空隙率の均一化
5.施工厚さの均一化
6.リバウンドロスの軽減
7.植生基盤の流出防止

工種別施工イメージ

吹付ポーラスコンクリート工法による法面保護工法は、法面の安定性・植生目標および植生の成立する時期を考慮して決定します。

吹付プラント配置図

吹付ポーラスコンクリート工法では、ハニカム状フレキシブル型枠を設置後、ポーラスコンクリートの吹付けを行います。吹付け時は下図のようにプラントを配置します。

吹付け型ポーラスコンクリート標準品質

適用範囲
法面保護工タイプ 強度 空隙率
構造物+植生工タイプ 10N/mm2以上 18%以上
構造物タイプ 15N/mm2以上 15%以上

吹付け型ポーラスコンクリート工仕様別名称

吹付けポーラスコンクリート工のみ

名称 施工厚さ 工種組合せ
P-5型 7.5cm ハニカム状型枠工 T= 7.5cm ポーラスコンクリート吹付け工 T= 5.0cm
P-8型 10.0cm ハニカム状型枠工 T=10.0cm ポーラスコンクリート吹付け工 T= 8.0cm
P-10型 15.0cm ハニカム状型枠工 T=15.0cm ポーラスコンクリート吹付け工 T=10.0cm
P-15型 20.0cm ハニカム状型枠工 T=20.0cm ポーラスコンクリート吹付け工 T=15.0cm

吹付けポーラスコンクリート工+植生基盤材吹付け工

名称 施工厚さ 工種組合せ
P-5S型 10.0cm ハニカム状型枠工 T= 7.5cm ポーラスコンクリート吹付け工 T= 5.0cm 植生基盤材吹付け工T=5.0cm
P-8S型 13.0cm ハニカム状型枠工 T=10.0cm ポーラスコンクリート吹付け工 T= 8.0cm 植生基盤材吹付け工T=5.0cm
P-10S型 15.0cm ハニカム状型枠工 T=15.0cm ポーラスコンクリート吹付け工 T=10.0cm 植生基盤材吹付け工T=5.0cm
P-15S型 20.0cm ハニカム状型枠工 T=20.0cm ポーラスコンクリート吹付け工 T=15.0cm 植生基盤材吹付け工T=5.0cm

ポーラスコンクリート吹付け枠標準寸法図

CONTACT

土木工事業や法面処理工事業など、
お気軽にご相談ください。

お電話でのお問い合わせ

0852-22-2555

月曜日~金曜日8:30~17:30
(年末年始・祝日は除きます。)

ホームページからの
お問い合わせ